2021年12月議会一般質問


本日、午前中、議会全員協議会で「嵐山町立小学校再編等審議会について」、教育委員会から説明があった。説明を受けて質問することもなかったが、気になったことがあった。
教員配置についてのある議員の質疑「①専門教科教員の確保」と「②よりよい部活指導者の確保」についての答弁だ。

小人数学校になると専門教科の教師の確保が難しい・これは国の教育予算の少なさが原因。それを学校統合に結びつけるのは安易だと感じる。
部活動が中学校文化として根強くあることの問題として、生徒が3歳の年齢差しかないのに先輩後輩の上下関係を重視すること、子供たちの放課後の自由な時間を制限すること、勝利主義の価値観が浸透していて好ましいとは思っていない。
勝利主義につながらないスポーツや、芸術系のグループの在り方が健全だと思う。部活動の在り方は民主的であってほしい。中学校部活動については一度は質問してみたいと考えていた。
そのため、5項目の質問予定だったが、6項目を付けたし、提出。1と2は町民の方からのご連絡による質問。

一般質問通告書

1、生活道路の安全対策について
(1) 本年度4月に警察庁交通局が、生活道路における歩行者の安全対策として区域を定めて最高速度を毎時30kmの速度規制を設けてその区域内の速度抑制や、舗装・拡幅など改良した道路を抜け道として通行するのを抑制する「ゾーン30」という生活道路対策を進めることをHPに掲載している。
(ア)志賀1区のベイシアに抜ける道路が道路改良後、交通量が増え抜け道になり通学路として危険であるという。交通量の調査、「ゾーン30」としての位置づけが必要である。ゾーン30は、抜け道が1本だけであると該当しないといわれる。県道菅谷寄居線から国道254バイパスに抜ける道へつながる道は3本あり、通学路でもある。ゾーン30として位置づけることができると考える。課題把握と対策の推進についてきく。
(イ) 農産物直売所から千手堂を通り県道137号線(鎌形方面に抜ける町道)は、交通量が増え、車のすれ違いは難しい抜け道となっている。この地区はウォーキングコースとして健康維持のために歩く人も多い。この地区に対しての公安委員会のスピード規制対策を求めることについて聞く。
2)嵐山町郵便局への旧国道254号は、歩道が狭く通行できない歩道区間が続く。先日、ベビーカーを押して片手で小さな子どもを連れた女性が、歩道は通れず、ガードレールの外側の車道にでて通行していた。車道側を通行するとガードレールが続くため、危険を避けることができない。郵便局は、だれもが頻繁に活用する公共施設であり、歩道として機能できる対策を聞く。
(3)通学路の点検はPTAが行っているが、生活道路は高齢者も利用する。安全確保のため、各地区で、道路の課題を把握し、場合によっては町道に制限速度を設けるべきである。地区の課題として町に相談がある地区は。

2,野焼き被害の相談への対応について
(1) 町民の方で、野焼きの異臭で困っている方がいる。野焼きの違法性・環境に対しての悪影響等について、町民への周知、広報あるいは回覧板等でのお知らせ等はどのように行っているか。
(2) この件については、ホームページ上の町民からの意見箱に対して、返答希望としたが、返答がないという。町民意見に対しての対応が機能していない。
町民意見への対応のシステム化は。

3,HPVワクチンの定期接種の積極的な勧奨の再開について
第72回副反応検討部会で、「HPVワクチンの定期接種の積極的な勧奨を差し控えている状態を終了させる」という結論を出した。
これに対して、副反応被害者・裁判闘争をしている女性たちの抗議の声は続いている。製薬会社による副反応被害の審査は受理されるには年数もかかり手続きも複雑である。前回の一般質問では、小学校6年の女性に1回だけの通知を行うという答弁であった。今後、どのような対応を行うか。

4,町立幼稚園3年保育実施について
(1) 次年度の町立幼稚園入園希望者数、および保育園3歳児入園希望者数を聞く
(2) 3年保育を実施する場合、必要な職員配置、施設整備を聞く
(3) 今後も嵐山町の出生者数は、減少すると予測する。保育を必要とする家庭のみではないため、3歳からの教育機関としての町立幼稚園の存続は必要である。試行的に来年度の準備ができる時期から、3年保育を実施すべきであるが、考えを聞く。

5,気候変動の対応について
11月12日閉会したCOP26では、産業革命後の気温上昇を1.5度に抑えることが難しいと不安視される状況にある。嵐山町で行う次年度以降の対策、予算への反映を聞く。

6,中学部活動のありかたについて
中学部活動は制度上はやってもやらなくてもいいものであるが、学校文化として、教員と生徒にとって影響が大きく、過熱と強制がある。教師の働き方にやりがいがあるという人もいるが、一方で長時間労働で教師の負担が重い人もいる。部活動問題を嵐山町での教員の労働実態として、保護者期待と教員の部活動の負担と生徒の心身の安全、専門教科指導への影響についての課題把握を聞く。