平成22年9月1日

嵐山町議会議長  藤野 幹男様

 

文教厚生委員長 渋谷 登美子

 

所管事務の調査報告

 

本委員会は所管事務を下記の通り、中間報告します。

 

 

本委員会は、「地球温暖化対策について」と「文教厚生委員会に関係する施設とそれにかかる人的配置」を閉会中の特定事件とし、622日、7月2日、723日に委員会を開会し、調査研究した。その後、820日に、低炭素地域条例作りプロジェクトのメンバーのヒヤリングを受けた。又 829日に、第1回目の住民との意見交換会を開催した。

 

1、                地球温暖化対策について

(1) 622日の委員会では、最初に環境自治体白書2005年、2007年、2008年、2009年で、自治体の地球温暖化対策、CO2推定値についての一文を読み上げ、次に嵐山町で具体的に取り組める施策として以下を抽出した。

     緑の保全−町民参加(雑木林への転換)・緑のエリアを崩さない・開発との整合性・工場建設の緑被率の確認・公共交通の利用促進・自転車・ノーカーデー・教育施設のフィフティフィフティ・節電・LEDの促進・ごみの削減(ごみの分別・生ごみ剪定枝の堆肥化・グリーンカーテンの普及促進・公民館講座での温暖化防止の講座の開設・エコ家庭の認定−CO2の見える化機器等の貸与−表彰・雨水利用で植栽の打ち水・事業者のCO2排出量の把握・ノーアイドリングの促進・ブロックローテーションの廃止(水田の水張り)・農地の維持・ため池保全・太陽光発電とエコキュートの促進・温暖化政策のための基金・マイバック・マイはしなど。

   又、地球温暖化条例を制定するにあたって、12月定例議会までに住民の方との意見交換を行うことにした。予定は以下のとおりである。

ア 一般の方とは8月29日午後、町民ホールにおいて行う。

  議会報・広報でよびかける。

イ 大妻高校の中高生 学校との話し合いの結果 10月の先方の都合のよい土曜日の午後、学校で、生徒の温暖化の学習の発表を聞いて、意見交換を行う。

ウ 嵐山町の小中学生との意見交換会

  子ども課との協議で1113日(土)午後に、中学生との交流を行う予定。

    エ、里地里山委員会 依頼文を送付。

    オ、花見台工業団地の工業会 依頼文を送付。

    カ、商工会 依頼文を送付。

    キ、林業委員会・農業委員会 依頼文を送付。

 

(2)72日の委員会では、低炭素地域づくりプロジェクトによる「低炭素地域づくり条例をひろめよう!」を読み上げ、条例作りのポイントを確認した。

    草津市、千代田区、川越市の条例の比較表をもとに、共通事項、独自事項の洗いだしをして、各条例の特徴や作り方の特徴を確認し、市町村ごとに地域の特徴があることを確認した。

    その後、住民との意見交換会のお知らせ文書、各団体との意見交換会のお知らせ文書について話し合った。

  

(3)723日の委員会では、全国地球温暖化防止活動推進センターのホームページ上の使える素材集より、住民との意見交換会で活用する写真や図表を選択した。

 

(4)低炭素地域づくりプロジェクト(気候ネットワーク・環境自治体会議・市民と議員の条例づくり交流会議よりつくられたプロジェクトチーム)より、嵐山町の文教厚生委員会の議員にヒヤリングをしたいという申し出があり、820日に5人のメンバーの訪問があった。低炭素地域づくりプロジェクトより、嵐山町のCOの推定量など、専門的な視点での資料の提供、効果的なCO削減の施策のツールがあることの情報提供があり、こちらからは、条例をつくるにあたって、議員が難しいとおもっていることや疑問に感じていること(削減の目標値の設定・企業誘致とのかかわり・削減の費用対効果など)について率直な意見交換を行った。

 

(5)住民との意見交換会をふまえ 青柳委員・金丸委員・長島委員を条例前文たたき台策定チームとした。

 

2、文教厚生委員会にかかる施設と人的配置について

(1)622日の委員会では、12月議会の文教厚生委員会報告においての町への要望事項のうち、実現された七郷小の芝生化・玉ノ岡中の駐輪場整備・図書館の湿気対策について視察した。

七郷小の芝生化では、昼休みで、こどもたちが以前と遊び方が変わってきて、芝生の上で、側転や逆立ちの練習をしていた。

玉ノ岡中学の駐輪場の整備後は、雨の日のぬかるみがなくなったので、生徒達は不快ではなく、自転車通学ができるようになっている。

図書館は、カビ・湿気対策として、建設後初めてじゅうたんといすの高圧洗浄をした結果、カビくささは気にならない。湿気対策として周囲の植木は短く刈り込んでいる。

帰庁後の話し合いで、@学校芝生化は子どもたちの遊び方が寝転がったりしているので、来年度は幼稚園での実施を検討してはどうか、A図書館は、立地が湿気の多い場所であるため、湿気対策として3年に1度はじゅうたんといすの高圧洗浄を行うこと、空調には常に配慮が必要という意見がでた。

 

(2)723日の委員会は、小林子ども課長、前田副課長に同行を求め、鶴ヶ島市の上広谷児童館を視察した。鶴ヶ島市役所において説明を受けた後、上広谷児童館を視察した。

    鶴ヶ島市には児童館が4箇所あるが、上広谷児童館は、NPO法人鶴ヶ島市学童保育の会が指定管理者による運営者である。鶴ヶ島市の学童保育は1年生から6年生までが対象で、一つの学童保育の定員は70名との国の決定より子ども数が増え1つだったところを2つにし、8つの学童保育が現在12の学童保育になっている。そのうち、11箇所をNPO法人鶴ヶ島市学童保育の会で運営している。鶴ヶ島市学童保育の会は30年の実績があり、OBなどの連携が強く、施設修繕などを低額で行え、スタッフの充実というメリットがある。スタッフの年齢層の幅があり、心のケアも行われている。

上広谷児童館の休館日は火曜日で、年末年始以外は、どこかの児童館が開いていて利用できるスタイルになっている。地図を見ると、市役所を中心にして4箇所の児童館が円形に配置してあり、市内のどこでも利用できる。

    723日は夏休みにはいっていたので、学童と小さい子とが入り乱れてにぎやかだが、乳児のスペースにも多くの母子でにぎわっていた。

    余談だが、NPO法人鶴ヶ島市学童保育の経営するコミュニティレストラン「ココホット」で、昼食をとった。「ココホット」は、乳幼児連れのお母さんも利用できる施設で、レストランのほか、学童保育の手作りおやつをつくり各学童保育に配達している。

   

  3、町への要望事項

(1)七郷小の学校芝生化の経過をみながら、次年度は嵐山町立幼稚園への導入を考えられたい。

(2)図書館の湿気対策として、3年に1度はじゅうたんといすの高圧洗浄をおこなう予算をとり、図書館の維持管理に努められたい。

 

以上、中間報告とする。