町立図書館で、玉ノ岡中学の子の推薦図書かなあ、そんなコーナーにおいてあった本「穴」ルイス・サッカー著を借りていた。
昨夜になるけれど、夜9時過ぎから読み始めて、おもしろい・やめられない・・・これは読みきってしまおう。と ちょうど3時間ほどで読んでしまった。
胡椒味のポテトチップをかじりながら、やめられなくなった。

たけやぶやけたみたいに上から読んでも下から読んでも同じ名前のスタンリー・イエルナッツ、STANLEY YELNATS4世という男の子のお話、ついてない男の子で盗みのぬれぎぬで、少年院に近いキャンプにいかされるけれど、そこは、なんだかわからない罪の子ども達に、穴を掘らせて、所長がひそかにスーツケースを探させているという児童虐待、その穴をほっている場所には毒とかげがいたりして、そして、スタンリー・イエルナッツ1世の因縁をもっていて、4世の少年が2世のスタンリー・イエルナッツの財産を見つける、そのなかで、現代でもアメリカで字を教えられていないこどもがいること、少年院といわれるところでも、子どもの教育をせずに、穴掘りをさせる労働が待っていることなど・・・
日本の物語では考えられないような展開をする。

おもしろい・お勧め。

派遣ぎり・金融不安・ガザ空港への爆撃など、本当に自分の身におきると不安で不安で仕方なくなるという時代。
スタンリー・イエルナッツ君も不運な目にあうけれど、最後に痛快なくらいの展開をして、幸福な時間を取り戻す・・・

グローバル化経済の中へこたれない生き方を求める文学があるんだなあ。
上から読んでも下から読んでも同じ名前はなかなかユニーク。
30年前、知人がこどもにそんな名前をつけた。
我が家では、しぶややぶし か、 しぶやぶし かどちらかになるから、そんな変な発想はできないなあ・・・

上から読んでも下から読んでも同じ名前は、辛くてガンバリズムの冒険物語の主人公でした。